仏壇のない世帯は6割以上

仏壇離れが顕著になっている現代、自宅に仏壇のある家庭は全国で4割以下となっている。
核家族化による年配者と同居する世帯の減少、また賃貸住宅や様式化によるライフスタイルの住環境の変化など理由は様々です。 賃貸住宅では8割以上が仏壇を置いていない、または置けないという調査も上がっています。

仏壇を置かない理由

①置き場がない
②値段が高い
③内装と合わない
④実家にあるため
⑤賃貸のため
⑥その他

仏壇を置かない要因とは?

現在は高齢者との同居をしない核家族化が進んでしまったため、実家に仏壇があるため仏壇を置かない世帯が増加しています。 また、家庭によっては仏壇を置くことで菩提寺をお迎えするお役目をしなければならないため、永代供養などで墓も仏壇も持たないといったスタイルも増えている現状です。 仏壇やお墓と言えば先祖代々の供養というイメージを持たれる方も多いと思いますが、昔ながらの家業を継ぐということも難しいと感じる時代背景の中で「個」を重んじる風潮も仏壇を持たないというスタイルにつながっているのかもしれません。 また、両親と同居しないため仏壇の購入、メンテナンスなどにかかる費用面で負担となり、仏壇を購入しないというケースも見受けられます。

購入価格は全国平均34万円

「いい仏壇」全国消費者調査2017によると仏壇の平均購入価格は全国で34万円。一番のボリュームゾーンは「5万円~15万円未満」で24%と、上置き型の小さめの仏壇を購入される方が多いことが伺えます。一方、最大300万円で購入される方もいるなど、高級仏壇へのニーズも一定数存在することが伺える結果となりました。住環境の変化に伴って仏壇の小型化が主流になる中、仏壇業界では小型でも商品のデザイン性、品質を高める創意工夫、家具メーカーと仏壇を共同開発するなど、仏壇をもっと身近なものにしてもらうための創意工夫や単価を維持するための努力を行っていることがみられています。

故人を偲び、対話したい8割以上

「いい仏壇」全国消費者調査2017によると仏壇に対し「故人を偲び、対話する場」という役割を8割の方が求めている一方、「仏様をお祀りする」という役割に対しては43%とその半分程度しかありません。 仏壇は本来「仏様をお祀りする家庭の小さなお寺」としての意味合いをもつ宗教用具ではありますが、近年仏教・宗教的要素が薄れ、仏壇を「故人の位牌を安置する場所」、家具の一つとして考える方が多くなっていることがこの結果からも伺えます。このことは寺院、檀家離れということとも関係しています。 また、仏壇に求めることや役割として「家を守る」が39歳以下で50%。逆に70歳以上は15%と低い結果となりました。人間関係や宗教心が希薄化していると言われる昨今において、39歳以下の世代はネットやソーシャルメディアなどで繋がることが当たり前の世代でもあります。この世代の半数が“「家」を守ってもらいたい”という役割を仏壇に求めるということから、日本の世相の変化までみえてくるのではないでしょうか。
宗教心や信仰といった「祈り」ではなく、家族といつでも対話できる場としてのインテリア家具が必要とされているのが現代であると考えます。

想いを交わす家具

inorinoは仏壇製造の老舗である松川仏壇が提供する「仏壇ではない、大切な家族と想いを交わすための家具、祈りの場」です。お客様の悩みである「置き場スペースの確保」「求めやすい価格」「ライフスタイルに合ったデザイン」を追求し、実現しました。また、お仏壇としてのお寺とのお付き合いなどの宗教的な慣習にこだわらず、大切な家族を想う場としてご使用いただけるのも特徴です。inorinoで家族と想いを交わすことで心の悩みを和らげていただけましたら幸いです。